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機械系の仕事とは?職種や必要なスキル、キャリアパスも紹介

機械系の仕事は、自動車、家電、半導体、電力など、日本のあらゆる製造業を根底から支えています。機械工学系や理系学部出身の方にとって、機械系の技術職は非常に魅力的なキャリアの一つではないでしょうか。本記事では、機械系の主要な職種と仕事内容、そして求められるスキルや描けるキャリアパスについて詳しくご紹介します。

機械系の仕事とは

「機械系の仕事」と一言で言っても、その分野は非常に多岐にわたります。
工作機械や精密機器、産業用ロボットといった機械製造業はもちろん、自動車、鉄道、航空、電力、プラント、半導体など、様々な業界で活躍の場があります。ハードウェアとソフトウェアの両面から社会を支える、極めて重要な役割を担っているのです。

そのため、キャリアの選択肢も幅広く、製造メーカー、ソフトウェア開発、インフラ、官公庁など、多様な業界で活躍できる可能性があります。
選択肢が豊富なため、まずはご自身の知識やスキルとマッチする業界を検討し、志望する企業でどのような仕事ができるのかを具体的に調べておくことが、希望のキャリアを掴むための第一歩となります。

機械系の主な職種と仕事内容

様々な分野での活躍が期待できる機械系の仕事ですが、具体的にどのような職種があるのでしょうか。
ここでは、代表的な4つの職種の仕事内容を紹介します。

機械設計エンジニア

機械設計エンジニアは、様々な製品や電子部品を製造するための図面を作成し、CADなどのソフトを使って設計する仕事です。
耐久性、安全性、コスト、加工性などを考慮したうえで設計する必要があるため、機械力学や流動力学などの知識を活かすことができます。
顧客との綿密な打ち合わせや他の部門との連携も必要なため、コミュニケーション力やチームワークも求められる仕事です。

セールスエンジニア(技術営業)

セールスエンジニアは、機械の導入サポートや保守・点検、トラブル発生時の対応などを担っています。
また、顧客の要望を受けて製品の改善案を検討することもあります。
自社の製品やサービスを十分に理解したうえで要望に応えたり提案したりする役割も担っているだけに、コンサルティングのような立場とも言えます。
専門的な製品知識に加え、顧客対応力や提案力も重要なスキルとなります。

生産技術エンジニア

生産技術エンジニアは、機械の製造工程ラインなどの設計や改善などを行うエンジニアです。
設備の導入や生産ラインのレイアウト設計、作業工程の作成なども生産技術エンジニアの重要な業務です。
製品の品質を保持したうえで、生産効率の最大化を目指すことが生産技術エンジニアの最大のミッションです。

電気主任技術者・電気工事士

電気主任技術者・電気工事士は、いずれも国家資格を要する職種で、主に電力インフラの保守や整備を担います。
住宅やマンション、学校や病院、工場や商業施設など、あらゆる建設現場において欠かせない存在なだけに、資格を保有していると就職や転職の際に有利に働くとも言われています。
ただし、合格率は毎年10%程度と難易度が高く、計画的な学習と努力が不可欠です。

機械系の職種に求められるスキル

機械系の職種で活躍するためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。

機械工学の知識

機械系の仕事には様々な職種がありますが、どの職種においても機械工学に関する基礎知識は欠かせません。
特に力学は機械力学、流体力学、熱力学、材料力学の4つに分類され、いずれも機械系の職種で大いに役立ちます
また、機械そのものの知識だけでなく、設備や保守点検に関する基礎知識も身につけておきましょう。

CADソフトの操作スキル

機械系の仕事の中でも特に設計職においては、CADやCAMなどのツールを用いた設計や製図のスキルが求められます。
中でも、AutoCAD、SolidWorks、CATIAなどによる設計、製図経験者やソフトをスムーズに使いこなせる人材を求める企業が多いようです。

論理的な思考と柔軟な発想力

理系の知識を活かした論理的な思考も機械系の職種には欠かせないスキルです。
一方で、自動車や電気製品、インフラなど、私たちの生活に欠かせない製品に携わる仕事なだけに、マーケットのトレンドを取り入れた新しいアイデアなど、柔軟な発想力が求められる仕事でもあります。

コミュニケーションスキル

機械系の仕事は、設計や開発、生産技術、製造など、様々な職種とのチームワークが欠かせません。
理系職種には、職人気質のようなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には顧客や他部署のメンバーと円滑に連携を図るコミュニケーション能力や、自身の設計案や改善案を分かりやすく説明するプレゼンテーション能力も非常に重要なスキルとなります。

機械系の仕事のやりがい

機械系の仕事は、培った知識やスキルを発揮しながら、社会に大きく貢献できるなど、様々なやりがいを感じられる仕事です。

社会貢献を実感できる

機械系の職種は、自動車や家電、インフラなど、私たちの生活に直結しているだけに、自身の働きが大きく社会に貢献していることを実感できる仕事です。
表舞台に出る機会は決して多くありませんが、縁の下の力持ちとして社会を支えているという大きなやりがいを感じられるはずです。

手に職をつけられる

CAD設計やCAE解析、生産プロセスの最適化など、様々な技術を磨くことで、専門職として一生もののスキルを身につけることができます。
また、電気工事士や技術士(機械部門)などの国家資格を取得することで、さらに活躍の場を広げ、キャリアアップを目指すことも可能です。

達成感を味わえる

機械系の職種は、一人で完結できる仕事は少なく、基本的にチームで進めていくことが多い仕事です。
様々な部署と関わりを持ち、チームで協力しながらひとつのことを成し遂げた時は、達成感ややりがいを強く実感できる瞬間でもあります。

まとめ

機械系の職種は、私たちの生活のあらゆるシーンで活躍し、社会全体を支える重要な役割を担っています。
また、AIやIoTなどの発展により、新たな分野で活躍できるチャンスも広がり続けています。
知識や技術を磨き、常に挑戦し続けることで、社会を動かす大きな原動力として、今後もさらなる活躍の場が広がることでしょう。

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